今日の１科学【ガラスの靴が溶けた！】
レンズで太陽の光を集めて、ガラスを溶かすことはできるのでしょうか。
晴れた日に、レンズを地面に近づけると、真ん中が明るくなり、まわりはレンズと同じ大きさの影になります。これは、影の部分に届くはずだった光が、レンズで曲げられて、真ん中に集まったということです。
たとえば、真ん中の明るい部分の直径が、レンズの直径の5分の1になったとすると、面積は「サイズ×サイズ」に比例するので、25分の1になります。この結果、光の強さは25倍になります。
ガラスが溶ける温度は、1650℃です。太陽の光を集めてこの温度にするには、光の強さを900倍にする必要があります。900＝30×30なので、真ん中の明るい部分の直径を、レンズの直径の30分の1にすればいいわけです。
エイコが持っているレンズは、直径が3ｍほどもあります。これを太陽にかざして、明るい部分の直径が10㎝になるように距離を調節すれば、ガラスの靴を溶かすことができます。
