今日の1科学【屁】
屁は「おなら」ともいいますが、お医者さんなどの医療関係者は「ガス」といいます。
いったいどんな気体で、なぜ臭いがするのでしょうか。
おならには、およそ400種類の物質が含まれます。その作られ方には、3つがあります。
1つめは、食べ物といっしょに飲み込んだ空気です。このため、空気の主成分である窒素や酸素が含まれます。これらには臭いはありません。
2つめは、腸の血管から出てきた二酸化炭素です。これも臭いはありません。
3つめは、腸内に住む細菌が、消化しきれなかった食べ物から作り出したものです。二酸化炭素、水素、メタンなど臭いのない気体と、硫化水素、インドール、スカトール、メルカプタンなど、臭いのある気体があります。
つまり、おならに臭いがあるのは、硫化水素、インドール、スカトール、メルカプタンが含まれているからです。これらの気体は、肉や魚を食べすぎると、たくさん作られます。バランスのいい食事を心がけましょう。