今日の１科学【硫黄】
硫黄は、火山の火口付近などで取れる黄色い物質です。
排気ガスにも含まれ、酸性雨の原因になっていますが、悪い面ばかりではありません。タンパク質にも含まれており、人間の体のなかで重要な役割を持っています。また、ゴムにも加えられ、ゴムを丈夫にする役割を果たしています。
硫黄には臭いがありませんが、水素と結びついた硫化水素や、酸素と結びついた二酸化硫黄などには、強い臭いがあります。なかでも硫化水素の臭いは、日本では「硫黄の臭い」と呼ばれ、温泉の香りとして親しまれてきました。
その一方で、硫化水素は、卵が腐ったときにも発生し、その臭いは「腐卵臭」と呼ばれて嫌われます。つまり、適度ならいい香りなのですが、多すぎると不快な臭いになるわけですね。
おならにも硫化水素が含まれます。だから、おならも「硫黄の臭い」がするわけです。
