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浦島太郎 第8話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【竜宮城はどこにある?】
リュウグウノツカイという深海魚がいますが、これがその名のとおり竜宮城からやってきたのだとしたら、竜宮城はかなり深いところにあるのだと思われます。一般に、深度200m以下を「深海」といい、リュウグウノツカイも200~1000mくらいの深海に生息していると考えられているからです。

でも、歌でも知られるように、タイやヒラメが舞い踊っているとしたら、話は違ってきます。タイやヒラメの生息域は深さ50~100mくらい。竜宮城もそのあたりにあったことになります。

大陸のまわりには、「大陸棚」という浅い海底があります。大陸棚のまわりは「大陸斜面」という急な斜面になっていて、その周囲には「大洋底」という平らな海底が広がっています。大陸棚の深さは平均130mで、大洋底の深さは平均3800m。全然違うんですね。

日本列島の周囲も、幅が数十㎞の大陸棚になっています。竜宮城は、その大陸棚の浅いところにあったのでは……と僕は予想するのですが、皆さんはどう思われますか?