今日の1科学【状態変化】
固体に熱を加えると、液体になります。液体に熱を加えると、気体になります。ドライアイスのように、固体からいきなり気体になるものもあります。
このように、物質が温度によって姿を変えることを「状態変化」といいます。状態変化は、なぜ起きるのでしょうか。
固体のときは、原子や分子はしっかり結びついて、小さく振動しています。温度が上がると、振動は激しくなります。そして、物質によって決まっている「融点」という温度を超えると、結びつきが切れて、くっつき合ったまま自由に動き回るようになります。この状態が液体です。
液体のときは、温度が上がると、原子や分子の動き回り方が激しくなります。そして「沸点」を超えると、原子や分子はバラバラになって、空中を飛び回り始めます。この状態が気体です。
「温度が高い」とは「原子や分子のエネルギーが大きい」ということです。物質は、原子や分子のエネルギーの大きさによって、状態変化するのです。