1話目から読む

ヘンゼルとグレーテル 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【パンくず】
エイコは、帰り道の目印にパンくずをまきました。これは、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』にも出てくるエピソードです。

ヘンゼルとグレーテルは、とても貧しい木こりの子どもでした。ある日、「このままでは、4人とも飢え死にしてしまう」と思ったお母さんが「ヘンゼルとグレーテルを森の奥に捨てよう」と、お父さんに相談します。いまでは考えられないことですが、貧しい人の多かった昔は、こんなことが本当にあったのかもしれません。
この相談を聞いていたヘンゼルは、庭へ出て、夜でも見える白い石を集めておきました。そして、森に連れられていくときには、それを落としておいたので、無事に帰ってくることができました。

ところが次の夜は、お母さんがドアに鍵をかけてしまったので、石を集めることができませんでした。それで仕方なく、パンくずを落としながら森へ行ったのですが、パンくずは鳥に食べられてしまったので、家に帰ることができなくなりました。
そんな2人が森の奥で発見したのが、お菓子の家だった……という展開になります。