今日の1科学【人魚姫】
アンデルセン童話『人魚姫』では、人魚姫は、上半身が人間、下半身が魚の姿をしています。もし人魚姫が実在したら、科学的にどんな生き物と考えられるでしょうか。
人間、魚も、背骨を中心とした骨格を持つ「脊椎(せきつい)動物」です。
この仲間の動物は、魚類→両生類(カエル、イモリ、サンショウウオ)→爬虫類(ヘビ、トカゲ、ヤモリ、カメ、ワニ)へと進化し、そこから鳥類と、人間も含まれる哺乳類に進化しました。
このような進化の流れのなかでは、人魚姫の位置づけは非常に難しくなります。
そこで、発想を飛躍させて「もしかしたら人魚姫は、下半身は魚類のままで、上半身だけが、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類と進化した生物なのでは!?」と考えてみたらどうでしょう。もちろん、こんなことは実際にはあり得ません。
でも、そう考えてみると、海のどこかには「カエル魚姫」や「カメ魚姫」や「鳥魚姫」もいるかも……と想像できて楽しいですよね。