今日の1科学【刈込(かりこみ)バサミ】
ハサミは、なぜ切れるのでしょうか。
ハサミを30度ぐらいに開いて、片目で真横(紙を切るとしたら、紙が正面に見える方向)から見てみましょう。手前の刃は少し左に、向こう側の刃は少し右に曲がっていることがわかります。そして、ハサミの刃は、バネのような弾力性を持っています。
このおかげで、ハサミを閉じていくと、2枚の刃はいつも「点」で接します。ハサミを閉じる力が、この「点」に集中するので、切れるのです。
またハサミは、刃の根元で切ると、よく切れます。これは、根元のほうが要(かなめ:ハサミの刃をつないでいる部分)に近いので、テコの原理が働いて、切る力が強くなるからです。