今日の1科学【首の骨は7個】
首の骨は背骨の一部で、「頸椎(けいつい)」といいます。栓抜きのような形をした骨が、「栓抜きの取っ手」に当たる部分を後ろにして、積み重なっています。
人間の頸椎は7個の骨でできています。哺乳類は、ナマケモノなど原始的なものを除いて、頸椎は7個です。首のキリンの頸椎も7個で、1個1個が長いわけですね。
鳥類は頸椎が十数個あります。だから、フクロウは首を270度も回せるし、ハクチョウは首を自由自在に曲げられます。
ヘビなどの爬虫類は、頸椎が8個あります。よく「ヘビはどこまでが首なのか」と問題になりますが、頸椎は背骨のほかの部分と形が違うので、どこまでが首かは骨格を見ればわかります。ヘビの背骨には200~300個の骨がありますが、爬虫類なので頸椎はそのうちの8個で、口のすぐ後ろまでが首です。ヘビはああ見えて、首が短い動物なんですね。