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ハーメルンの笛吹き男 第4話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【ネズミの繁殖力】
ネズミは年に何度も子どもを産み、大人になる時間も短いので、たちまち数が増えます。ここから、短時間に数が増えることを「ネズミ算」といいますが、どんな勢いで増えるのでしょうか。

たとえばクマネズミは、生まれて3ヵ月後から子どもを産むようになり、1度に平均5.5匹の子どもを産みます。オスとメスで子どもを産むので、親の数の2.75倍の子どもが生まれることになります。
 
また、1年に子どもを産める数は平均7回です。ということは、1.7ヵ月に1回ごとに子どもを産むことになります。

この条件の下、ある年に2匹の夫婦から始まったとき、7回目の出産をする頃には、とてつもない数になっています。

自分の世代が2匹、子どもの世代が39匹、孫の世代が227匹、ひ孫の世代が416匹、玄孫(やしゃご)の世代が114匹、合計798匹!

2匹から始まったのですから、1年でおよそ400倍に増えるわけですね。