今日の1科学【天敵】
自然界の生き物は、「食う・食われる」という関係にあります。このとき、食われる側の生き物にとって、食う側の生き物を天敵といいます。実際にこの関係を利用して、人間に害になる動物を退治しようとしたことがありました。
マングースは、野ネズミや、毒蛇のハブの天敵です。そこで1910年から沖縄に、ハブを退治させるためにマングースが連れてこられました。
ところが、マングースは、ハブより捕まえやすいニワトリや、貴重なヤンバルクイナなどを襲いました。天敵による動物駆除は、うまく行くとは限りません。
ある地域に、それまでいなかった動物や植物が入ってきて、生態系を壊すことを「外来種問題」といいます。これは、飼っていた生き物を公園の池などに放しても起こるので、注意しましょう。