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さるカニ合戦 第4話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【サワガニ】
カニは世界に7000種いて、川などの淡水、海水と淡水が入り混じる汽水域、海岸、浅い海底、深海と、広い範囲に生息しています。ただし、淡水に住むものは種類が少なく、なかでもサワガニは日本にしかいません。「さるかに合戦」のカニは、陸地で柿の栽培などをしていたところから、サワガニだろうと考えられます。

カニやエビなどの十脚目は、卵から「ゾエア幼生」というプランクトンとして生まれ、「メガロパ幼生」に変態し、子ガニになりますが、サワガニは卵のなかで子ガニになってから生まれます。

カニはエビから進化したもので、その尻尾は薄くなってお腹に畳まれています。カニは尻尾とお腹のあいだに卵を抱きます。サワガニは、子ガニになっても、しばらくはそのなかで育てます。

「サルがカニに柿をぶつけたら、お腹から子ガニが出てきた」というシーンは、サワガニだからこそあり得たんですね。