今日の1科学【温度が上がらない】
物が燃えるには、一定以上の温度が必要です。それは、なぜでしょうか。
物が炎を上げて燃えるときは、必ず気体が燃えています。たとえば、アルコールランプでは、液体のエタノールが蒸発し、気体になって燃えます。ロウソクも、固体のロウが溶けて液体になり、蒸発して気体になって燃えています。木や紙も、燃える物質が気体になって燃えています。木や紙のように、固体や液体に含まれる物質が気体になることを「揮発(きはつ)」といいます。
蒸発や揮発は、温度が高いほど盛んになります。温度が低いと、蒸発や揮発が充分に起こらないので、火はつきません。燃焼の3条件に「一定以上の温度」があるのは、このためです。