今日の1科学【金】
金(きん)は、金属の一つで、きれいで価値があるだけでなく、いろいろな性質があります。
①とても重い。密度(決まった体積あたりの)は1Lあたり19.3㎏で、鉄の2.5倍です。
②よく延びる。引っ張り延ばして針金にすると、直径が最小で千分の5㎜(髪の20分の1)、叩いて広げると、厚さが10万分の5㎜(アルミホイルの200分の1)になります。
③電気をよく通す。このため、コンピュータの部品に使われ、1台あたり0.3gぐらいの金が使われています。
④薬品に強い。塩酸や硫酸や硝酸などの強い酸には、多くの金属が溶けますが、金は溶けません。金を溶かせるのは、塩酸と硝酸を3対1の割合で混ぜた「王水」だけです。
⑤錆びない。この性質のため、装飾品や金歯に使われてきました。
これらの性質と、少ししか取れないことから、金はとても値段が高くなっています。
同じ重さあたりの値段は、銀の100倍、銅の5千倍、鉄の5万倍ほどです。