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みにくいアヒルの子 第1話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【ピヨピヨ】
鳥はいろいろな声で鳴きますが、ヒナのときは人間の耳には「ピヨピヨ」と聞こえる高い声で鳴きます。なぜでしょうか。

鳥は人間と同じように、肺で呼吸します。
口や鼻から肺への空気の通り道が「気管」です。肺は2つあるので、気管は途中から二股に分かれています。
鳥は、その分かれ目に「鳴管」という声を出すための仕組みがあります。人間はのどにある「声帯」という膜で声を出しますが、鳥は鳴管で声を出すんですね。

ヒナは体が小さいので、鳴管も小さいです。同じラッパの仲間でも、小さなトランペットが大きなチューバより高い音を出すように、ヒナの小さな鳴管からは、高い声が出ます。
成長した鳥が鳴くのは、異性を探したり、敵を威嚇したり、縄張りを宣言したりするためですが、ヒナが鳴くのは、親鳥に自分の居場所を知らせるためです。