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アラジンと魔法のランプ 第2話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【千夜一夜物語】
『千夜一夜物語』は、アラビアで何百年もかけて作られた物語です。

西暦700年代にインドから入ってきた物語集が、アラビアの文化に合わせて作り替えられながら、いくつもの新しい物語が加えられ、1500年代に今の形になりました。1700年代にフランスのガランという東洋学者が、『アラビアン・ナイト』という題名でヨーロッパに紹介し、「世界文学の名作」といわれるようになりました。

ここで面白ことが起こります。
ガランは『アラビアン・ナイト』を本にするときに、自分で考えた新しい話をつけ加えました。マンガの題材にした『アラジンの魔法のランプ』もその一つです。有名な『アリババと40人の盗賊』もそうです。なんと、日本でよく知られている2つの話は、フランス人が作ったんですね。文学の歴史も油断ができません。

ただし、『シンドバッドの冒険』は、『千夜一夜物語』オリジナルです。もともとの題名は『船乗りシンドバードの物語』です。