今日の1科学【じゅうたん酔い】
エイコとアラジンは、じゅうたん酔いに苦しんでいます。乗り物酔いは、なぜ起きるのでしょうか。
耳の奥に「うずまき管」「三半規管」「前庭」という3つの器官があります。うずまき管は音を感じ、三半規管は体の回転を感じ、前庭は重力を感じます。
前庭は、慣性力も感じます。ところが、重力と慣性力を区別することはできません。
このため、乗り物に乗って慣性力を受けると、前庭は「重力がしょっちゅう変わっている!」と慌てふためき、脳に緊急事態を伝えます。脳も「そんなことが起きるはずがない。いったい何事!?」と大慌て。こうして、脳が間違った命令を乱発して、体調を崩してしまうのが乗り物酔いです。
乗り物酔いをしやすい人は、よく「だらしがない」などといわれますが、そんなことはありません。むしろ鋭敏な前庭を持つ人なのです。