1話目から読む

かもとりごんべえ 第6話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【五重塔】
五重塔は、日本各地の寺にありますが、何のための建物でしょうか。

仏教では、お釈迦さまの骨を米粒ぐらいの大きさに分けたもの「舎利(しゃり)」と呼び、とても大切にします。お寿司屋でご飯が「シャリ」と呼ばれるのも、これに由来しています。

五重塔は、もともともこの舎利を納めるための建物です。日本では、三重塔から十三重塔まで、屋根が奇数のものがたくさん作られました。
いまも残っているなかでいちばん高いのは、京都の東寺(教王護国寺)の五重塔で、高さは54.8mあります。歴史上もっとも高かったのは、奈良の元興寺の五重塔で、高さは72.7mあったとも伝えられますが、江戸時代に火事で焼けてしまいました。あ。まさか、火元は……!?