今日の1科学【五重の塔から飛び降りたら?】
マンガのなかで、モモンガ先生は「五重の塔(50m)からの落下速度は時速113㎞」と言っていますが、根拠は何でしょうか?
物体が落ちるとき、高さが高いほど地面にぶつかるスピードは速くなります。その計算方法を紹介しましょう。これには「√(ルート)」のボタンのついた電卓が必要です。
①高さ[m]に、地球の重力の強さを表す「9.8」と「2」をかけて「=」を押す。
②続いて「√」を押すと、「秒速○○m」の単位で速さが出る。
③これに「3.6」をかけると、「時速◎◎㎞」の単位で速さが出る。
いくつか例を示します。
高さ1m → 秒速4.4m → 時速16㎞
高さ10m → 秒速14m → 時速50㎞
高さ50m → 秒速31m → 時速113㎞
高さ333m → 秒速81m → 時速291㎞
333mとは東京タワーの高さです。その頂上から落ちると、東海道新幹線(時速285㎞)より速いスピードで、地面にぶつかるわけですね。これは、空気抵抗(空気が物体の運動を邪魔する力)を無視した場合のスピードで、実際にはもう少し遅くなります。
では、高さ634mの東京スカイツリーのてっぺんから落ちたら? 答えは明日!