今日の1科学【薄明の頃】
太陽が昇る前と、沈んだ後に、空がうっすら明るい時間帯を「薄明」といいます。太陽が出ていないのに明るいのは、地平線の向こうの太陽の光が、空気や、空気中の塵や水の粒などに反射するからです。
薄明は、3つに分けられます。
太陽の光が少しでも観測できる「天文薄明」、海と空が見分けられる「航海薄明」、作業のできる「市民薄明」です。普通の人が意識するのは市民薄明で、「東の空が白々と明るくなってきた」などと表現されます。
夜明けの市民薄明は、夏は太陽が昇る1時間前に、冬は30分前に始まります。