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十二支の始まり 第5話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【ニョロニョロ】
ヘビには足がありませんが、どうやって歩くのでしょうか。

多くのヘビは、体を左右にくねらせて進みます。ヘビの体はうろこに覆われていて、前にはよく滑りますが、後ろや左右には滑りにくくなっています。また、左右の曲げた部分は、地面から浮かせています。この状態で体をうねらせると、地面についたまっすぐな部分が、頭のほうだけに向かって滑ります。これによって前進します。

ボアやアナコンダなどの大きなヘビは、腹部のうろこを前後に動かすことによって、体を伸ばしたまま進みます。ガラガラヘビなど、砂漠に住むヘビは、砂で体が滑るので、まず頭を右に動かし、頭と尻尾で支えて中央部を浮かせて右に動かし、最後に尻尾を右に動かすというふうに、横向きに歩きます。