今日の1科学【ゴオオオ】
旅人の頭の上で「ゴオオオ」という風の音がしています。風が吹くと、なぜ音がするのでしょうか?
風というのは、空気が動く現象です。空気が動くだけでは、音は出ません。音が出るのは、空気が何かにぶつかったときです。
空気が何かにぶつかると、その後ろに渦ができます。その渦が、音を出します。代表的なのは、冬の木枯らしや台風の風が電線などに当たって出す「ピュー」という音です。バットを振ったときの「ブン」という音も、リコーダーやハーモニカなど息で鳴らす楽器の音も、この渦から生まれます。
風が吹くと、電線以外にも、木の枝や、建物など、空気がいろいろなものに当たって、いろいろな渦がたくさんできます。それらの渦の音がいっぺんに聞こえることで、おなじみの風の音になります。