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ヤマタノオロチ 第4話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【お酒で酔う理由】
お酒を飲むと、なぜ酔っぱらうのでしょうか。ここでは、米から作る日本酒の場合で考えましょう。

日本酒の酒造りは、蒸した米に、コウジカビというカビをよく混ぜ合わせるところから始まります。コウジカビは、米に含まれるデンプンを糖に変えます。
続いて、これに酵母を加えます。酵母はカビと同じ菌類の仲間で、糖をエタノール(エチルアルコールともいう)というアルコールに変えます。

エタノールは、人間の体に入ると、①血管を広げる、②脳を麻痺させる、などの作用をします。
お酒を飲むと顔が赤くなるのは①のせいです。酔っぱらうのは②のせいで、初めはいい気持ちになりますが、飲み過ぎると脳の中心部まで麻痺し、歩けなくなったり、意識を失ったりします。ひどければ、心臓の動きの調節や、呼吸ができなくなって、死んでしまうこともあります。

エタノールは肝臓で分解されますが、子どもは肝臓が発達していないので、お酒の悪影響が強く出て、骨の成長が止まったり、脳の細胞が破壊されたりします。子どもは、絶対にお酒を飲んではいけません。