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屁っぴり嫁ご 第3話

柳田理科雄のちょこっと解説!

柳田理科雄

今日の1科学【屁っぴり嫁ご】
昔話「屁っぴり嫁ご」で語られている屁の威力は「夫の母親を屁で天井まで飛ばす」「帆掛け船の帆に屁を当てて動かす」「柿の実を屁で落とす」の3つです。

これだけでも充分にすごすぎますが、マンガでは「どうせあり得ないシーンを描くなら」と考えて、筆吉純一郎先生に、はるかにパワーアップしたシーンをたくさん描いてもらいました。
なかでも昔話にないのは、屁で空を飛ぶシーンです。いったい、どんな屁をすれば、こんなことができるのでしょうか。

実は、僕は放屁によって人間が空を飛ぶための条件を研究したことがあります。その結果「おなら飛行の方程式」という公式を導き出しました。人間がおならで空を飛び続けるには、1秒間に次のような体積のおならをすればいいという公式です。

毎秒噴出体積[L]=体重[㎏]×155

ここから、屁っぴり嫁ごの体重を50㎏とすると、毎秒噴出体積は7750L。家庭用のお風呂40杯ほどの量で、これだけのおならを毎秒、毎秒し続ければ、空が飛べます……って、人間はそんなにおならを出せません。残念だなあ。