1話目から読む
今日の1科学【ゴムの匂い】 ゴムは「ゴムの臭い」がしますよね。なぜでしょうか。 純粋なゴムは、「イソプロピレン」という物質が、鎖のように並んだものです。そのままでは弱いので、硫黄や炭素を加えて強くしています。炭素は鉛筆の芯にも使われる真っ黒な物質で、自転車や車のタイヤが黒いのは、炭素がたくさん含まれているからです。 ゴムの表面からは、イソプロピレンが、少しずつ気体になって逃げています。このイソプロピレンの臭いが「ゴムの臭い」です。アリはこの臭いが苦手といわれています。