今日の1科学【ウサギは持久力がない】
うさぎは速く走れますが、続けて長く走ることはできません。それはなぜでしょうか。
動物の筋肉には、瞬発力のある「速筋」と、持久力のある「遅筋」があります。
速筋は色が白いので「白筋」、遅筋は赤いので「赤筋」とも呼ばれます。赤筋が赤いのは、筋肉のなかで酸素を蓄える「ミオグロビン」という赤い物質がたくさん含まれているからです。
筋肉が酸素を必要とするのは、長い時間動くときで、瞬間的な速い動作では、酸素は使いません。
だから赤い遅筋は持久力があり、白い速筋は瞬発力があるのです。
魚でも、マグロやカツオなど赤身の魚は長い距離を回遊し、ヒラメやタイなど白身の魚は普段は海底や岩陰に潜んでいて、敵が来たら素早く逃げます。
ウサギの筋肉は、ほとんどが白い速筋です。だから瞬発力はありますが、持久力がないのです。根性の問題ではありません。