今日の1科学【ドラキュラ】
ドラキュラは、1897年にアイルランドのブラム・ストーカーが発表した小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する吸血鬼の名前です。初めは白髪の老人でしたが、若い女性の血を吸うごとに、だんだん若返っていきました。
出歩くのは夜だけで、昼間は棺桶のなかで目を開けて眠っていて、コウモリに変身したり、コウモリやオオカミを手下にしたり、どんなに細い隙間からも入ってきたり……という恐ろしい怪物です。
小説では、血液について、興味深いシーンがあります。血を吸われた女性を助けるために、ヴァン・ヘルシングという大学教授の医者が、血液型も調べずに、自分たちの血をどんどん輸血するのです。これは、血が固まってしまう可能性の高い危険な行為です。
ただし、血液に血液型があることがわかったのは、1900年代の初めです。小説の発表は1897年ですから、仕方がありませんね。