今日の1科学【頭と尾】
人間には、背骨を中心にした骨格があり、そのまわりに筋肉がついています。このような動物を「脊椎動物」といいます。
脊椎動物は、今から5億年程ほど前に現れ、背骨の前のほうの神経が発達して脳になり、後ろのほうが尻尾になりました。そして、魚類、両生類(カエルやイモリなど)、爬虫類(ヘビやワニなど)の順に進化して、爬虫類から、鳥類と、哺乳類(ヒトやイヌやネコ)に進化しました。このため、脊椎動物には、1つの頭と1つの尻尾があります。人間も、お尻に「尾てい骨」という尖った骨がありますが、これは尻尾が短くなったものです。
背骨を持たない動物を「無脊椎動物」といいます。
脊椎動物には、体が固い殻に包まれた節足動物(昆虫やクモやカニなど)や、骨のない軟体動物(タコやイカや貝)など、たくさんの種類があります。無脊椎動物も、神経の一部が発達して脳になっていますが、骨のある尻尾はありません。